環境に配慮した土のう積み上げ 三徳山で「行者道」の保全活動

 倉吉中央ロータリークラブ(RC)と日本遺産三徳山三朝温泉を守る会は16日、三朝町の三徳山にある国宝投入堂へ向かう険しい登山道「行者道」の保全活動を行った。参加者は前日の雨でぬかるんだ急な斜面を懸命に登り、参拝登山や風雨で土が流出した箇所に土のうを積み上げた。

 

 行者道は全長約900メートル、標高差約200メートル。自然の植生を守るため、土のうには三徳山の土を使った。参加者は一つ約800グラムの土が入った麻袋をそれぞれ6個程度持ち、木の根が入り組む「カズラ坂」を目指して出発。到着すると環境に配慮したシュロ製の袋に麻袋を8個ずつ詰め込み、えぐれて歩きにくくなった道に積んでいった。

 三徳山三仏寺の米田良範副住職は「1300年以上続いてきた三徳山の歴史は地域の方々による地道な保全活動のおかげ。多くの人に参加してもらい、うれしい限り」と感謝した。

 保全活動は地球について考える「アースデー」(4月22日)に合わせ、同RCが「山護運動」の一環として企画。同RCや同会の会員のほか、ボランティアや湯梨浜学園中の3年生ら約60人が参加した。

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