JR中国統括本部は27日、鳥取県米子市日ノ出町2丁目の後藤総合車両所で、緑色の帯の「緑やくも色」に塗装した381系電車を報道陣に公開した。特急「やくも」(岡山―出雲市間)のリバイバルシリーズの第3弾で、11月5日から運行を開始する。新型車両の導入に伴い381系電車は来春から順次、消えていく予定で、歴代4色カラーが〝ラストラン〟を彩る。
緑色のやくもは1997~2011年に運行。灰色を基調に両側面に緑や黄色の帯が入る。66両の381系のうち1編成4両が緑色に塗装された。乗客に懐かしさを感じてもらおうと車内チャイムをオルゴールの鉄道唱歌に変更した。10月28日の同車両所の一般公開でお披露目される。
JR西日本はこれまでに、クリーム色の車体に赤色の帯の「国鉄色」(1編成6両)と、紫色が基調の「スーパーやくも色」(同)をリバイバル運転。11月5日以降は現在の朱色の帯の「ゆったりやくも色」と合わせて歴代やくもの全4色が〝そろい踏み〟する。
JR山陰営業部の足立智課長代理は「今回の緑で全てのカラーがそろった。多くの方に観光やビジネスといろんな場面で使ってもらい、山陰を盛り上げたい」と話した。リバイバルシリーズ3色のやくもの運行情報は「JRおでかけネット」で公開している。