明るく開放的な車内を体感 特急「やくも」新型車両 本紙記者が松江―根雨間で試乗

  • 大山を背景に伯備線内を走行する特急やくも新型車両
  • 岸本駅付近・吉長踏切で撮影
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 来春以降順次導入される特急「やくも」の新型車両「273系」に7日、本紙記者が松江―根雨間で試乗した。新たに導入される振り子装置はまだ稼働しておらず〝本領発揮〟とはいかなかったものの、観光客も楽しめるゆったりとした座席や、明るく開放的な車内を体感。同乗した沿線自治体の首長らも「鉄道新時代」の到来に期待を膨らませた。

 「やくもブロンズ」と呼ばれる独特の色の車体はこの日、JR松江駅の1番線に滑り込んだ。鉄道車両のイメージを覆すカラーと言っては言い過ぎだろうか。光によって、たたら製鉄の黄金色にも、夕日の色にも、たいまつの色にも見える。JR西日本は「沿線の自然・景観・文化・歴史を尊び、お客さまと交感する色」と説明している。

 少年のように心を弾ませ車内へ足を踏み入れた。普通席は緑と青の麻の葉柄の座席、グリーン車は赤と黄色の亀甲模様で、いずれも明るく落ち着いた印象だ。全座席にコンセントが設置され、授乳などに使える多目的室、大型荷物を置くスペースも確保。従来車両より機能性は高まった。座席と座席の間隔は、在来線特急の中では最大級、新幹線と同等だという。座ってみると、確かにゆったりとしていて、前の人がリクライニングしても気にならない。

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