人材不足や資材価格高騰に直面している建設業界。労働環境の改善や経費の節減が喫緊の課題となる中、デジタル技術を用いて従来の業務を変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)により、業務効率化を支援するサービスが鳥取の地で生まれている。
建設業界では元請け業者が工事を振り分ける際、下請けにメールや電話などで見積もりを依頼する「見積もり徴収」を行う。依頼先は数十社に及び、異なるファイル形式の見積もりが集まるため、比較検討する作業が大きな負担となっていた。
GACCI(鳥取市湖山町東5丁目、若本憲治社長)は今年5月、一括で見積もりを依頼し内容を統一様式で比較できるクラウドサービスの運用を始めた。相手先の確認状況や作成段階が分かり、図面なども共有。進行状況や金額を部署内で共有できるメリットもあるという。クラウド上のソフトを誰でも利用できるSaaSツールとして、全国から注目を集める。