若桜街道と末広通りの交差点は「旧とりせん角」の愛称で年配者に親しまれている。北東の角のかつて「とりせん百貨店」があった建物に「まちパル鳥取」が入居している。1階がふるさと物産館で、2階には鳥取市観光コンベンション協会などが入る。旧とりせん角周辺をぶらり歩いた。
鳥取まちなかガイドの会の内田克彦代表(69)の案内で、まちパルの対角線の本通り沿いにあるオーダーメードの「万年筆博士」を訪ねた。1934年創業で来年90周年を迎える。店頭に置かれた金工芸作家で元鳥取大教授、矢部雅一さんの作品『虹立つ木』が目に入った。同店の3代目、山本竜さん(49)によると、矢部さんには万年筆の金具の制作も依頼しているという。