境港に「トキワ荘」再現 デジタルコンテンツクリエイター全国公募 県と講談社連携

 鳥取県は、出版大手の講談社と連携し、デジタルコンテンツのクリエイター育成を図る「とっとりクリエイターズ・ビレッジ」プロジェクトを始動させる。拠点となる境港市に移住できるクリエイターの全国公募を12月1日から開始する。手塚治虫氏や藤子不二雄氏など昭和を代表する漫画界の巨匠が若手時代を共に過ごし、漫画の聖地とされている「トキワ荘」の再現を狙う。

 制作するコンテンツはゲームや漫画、インターネット上の仮想空間「メタバース」、VR(仮想現実)など幅広いジャンルに設定。年齢制限はなく、既に作品を発表している県外クリエイターで、事業後も県内で活動する意思がある人が対象となる。

 事業期間は2024年3月から26年2月末までの2年間を予定。応募、選抜は講談社を中心に行う。最大5人を選抜し、24年3月に「サインイン・コワーキングオフィス」(境港市上道町)を拠点に活動を開始する。

 同社はこれまで「まんが王国とっとり」関連事業で鳥取県と連携してきた経緯があり、今後は伴走支援として作品制作への助言や発表、販売の場の創出などに関わる予定。県産業未来創造課は「互いに刺激し合うことで、優れたデジタルコンテンツの輩出やクリエイター輩出の土壌整備につなげたい」と展望している。

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