戦国ロマンに思いをはせ “国史跡”尾高城跡でウオーキングイベント

 国の文化審議会で国史跡に新規指定するよう答申された米子市尾高の尾高城跡で26日、城郭研究の第一人者による解説で石垣や土塁を巡るウオーキングイベントが開かれた。戦国時代から近世初頭までの築城技術の変化が分かる資料を目の当たりにして、参加者は戦国ロマンに思いをはせた。

 尾高城跡を実際に歩いて身近に感じてもらおうと、米子市が主催。滋賀県立大の中井均名誉教授が解説し、約30人が参加した。

 尾高城跡は、東西300メートル、南北400メートルの規模に本丸や方形館など九つの郭(くるわ)が配置された戦国城郭。ウオーキングでは、2022年の発掘で見つかった建物跡や塀の跡、石垣が紹介された。本丸近くにあった区画のための土塀「築地塀(ついじべい)」の基礎部分の上も歩いた。

 中井氏は「土の城から石垣の城への流れが分かる。国の史跡にふさわしい」と強調し、多くの人に関心を持ってもらうことを期待した。

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