輸出拡大を期待 チェコの料理人が鳥取和牛のメニューを考案

 湯梨浜町田後の精肉店兼焼き肉店で鳥取和牛のさばき方や和食について研修していたチェコ共和国の2人のシェフが26日、鳥取和牛のメニューを考案した。同店の常連客らに和がらしやキンカンなどをあえて和牛のうま味を引き出した新感覚の料理を振る舞い、「外国の料理人が和牛のさばき方を学び、調理方法に幅が広がると輸出拡大につながる」と期待を込めた。

 シェフは、首都プラハで飲食店30店舗、肉屋や精肉工場を展開するアンビエンテグループのメニュー開発担当のフランティシェク・スコペッツさん(33)とイリ・ホラークさん(33)。同グループは目で見て素材を選ぶことがモットーで、鳥飼畜産(倉吉市関金町大鳥居)を視察し、5月から鳥取和牛専門店「やまのおかげ屋」(湯梨浜町田後)を通じて鳥取和牛を輸入している。

 2人は今月4日、和牛や和食を学ぶために来日。やまのおかげ屋製造部門肉場長の門脇則正さん(57)から肉のさばき方や部位を教わり、さまざまな飲食店で和食への理解を深めた。

 26日は鳥取和牛のほか、サバや豚肉、鹿肉などを使って6品を提供。スコペッツさんは「料理に完璧を追求する日本の職人の姿勢を持ち帰りたい」と話した。同グループに毎月、牛1頭を輸出している同店の鳥飼雄太郎社長は「鳥取和牛の奥深さを分かってもらえたと思う。使える部位が増えることは、消費量を増やすことにつながる。プラハから世界に鳥取和牛を広めたい」と意気込んだ。

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