ふるさと納税急増 香美町、大相撲九州場所で懸賞旗 来年度、国技館でも検討

 11月の大相撲九州場所(福岡国際センター)に、香美町がふるさと納税の寄付を呼びかける内容の懸賞旗を出した効果が、早くも現れてきている。場所前と比べて寄付額は2倍近く増え、手応えをつかんだ同町の担当者は「来年度は両国国技館(東京)でも掲出を検討したい」と話している。

 同町では、ふるさと納税が12月に集中することや、他地域に比べて九州からの寄付が少ないことから、九州場所に懸賞旗を出すことを初めて企画した。予算は105万円。15日間の場所中は毎日、結びの一番で「兵庫県 香美町 ふるさと納税」と書かれた旗が登場し、テレビやインターネットで全国に中継された。

 同町ふるさと納税推進室によると、場所中(11月12~26日)の寄付額は7973万4千円で、開幕前の15日間(10月28日~11月11日)に比べて76%増加。このうち九州からの寄付額が、場所中は前年同期に比べて約2割増となったほか、テレビ中継を見た人から「寄付をしたい」という問い合わせが、15件ほど同町に寄せられたという。

 この結果に、同室の北村浩史室長は「寄付額や件数の増加だけでなく町民の反響も大きく、予算以上の価値があった」とした。

 懸賞旗は、今月末まで役場のロビーで展示する。本年度のふるさと納税の同町への寄付額は、11月26日時点で約7億円。本年度は12億円を目指している。

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