【藤岡みなみ 私はこれをあきらめた】猛暑に降参、おしゃれ休止します! 「理想の姿」追い求めず機能性に全振り

  •  藤岡みなみ
  •  短いズボンだといつでも川に入れる=筆者提供
  •  全部妹がくれたタイパンツ=筆者提供

 日々の暮らしの中で、好奇心に駆られ「これを始めてみたい」「トライしよう」と新たな趣味や行動をスタートさせることは、よくある。抱いている信条や続けてきたライフスタイルだって、人それぞれだろう。でも時間は有限だし、無理は禁物。時には思い切って、そういったものを「あきらめる」ことも大事なのでは? 文筆家の藤岡みなみさんが、そんな観点から生活の「断捨離」について軽やかにつづる。(編集部)

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 真夏のおしゃれをあきらめた。

 これはもう、無理だ。今日の最高気温が書かれた天気予報図を見て、ため息をつく。今年の夏も特別暑かった。降参した。

 薄い生地のワンピース1枚でも暑い。これ以上どうしろと言うのか。汗ばんだ足にスカートがまとわりついてうっとうしく、小学生がはいていそうなスポーティな半ズボンをはくようになった。上は何年も着ている襟ぐりのよれたTシャツ。お化粧もどうせすぐに溶けるからしない。

 おしゃれをした方がいい気がしていた。シンプルながらもセンスのある服を着て、毎朝お化粧をして、アクセントになるアクセサリーや小物を身につける。そんな私でありたかった。そんな私の方がきちんと...

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