琴浦町で12日、早生品種の日本栗「ぽろたん」の出荷が本格化した。今年は高温少雨の影響で生理落果が多く収穫量が懸念されるが、大きさは平年並み。主に県内市場に出荷され、スーパーや町内の直売所などで販売される。
同町では遊休農地対策として2011年から栗の導入が進められ、現在26戸がぽろたんを中心に栽培している。ぽろたんは、切れ目を入れて電子レンジや鍋で加熱すると渋皮まで簡単にむけるのが特長で、調理のしやすさから人気が高い。
この日、同町釛のJA鳥取中央野菜集荷場には収穫したぽろたんがコンテナで運び込まれ、スタッフがコンベヤーの上で傷や虫食いのある栗を取り除き、大きさごとに選別していった。同JA栗生産部の河上幸徳部長(72)は「琴浦の秋の味覚。栗ご飯や焼き栗にして味わってほしい」と話した。
出荷作業は今週末にピークを迎え、25日ごろまで続く。同JAは今季、出荷量2トン(前年実績約1・1トン)、販売金額220万円(同約135万円)を見込んでいる。