大山町でサイクルトレインツアー 列車と自転車で町内を巡る

 JR西日本は9日、自転車をそのまま列車内に持ち込んで輸送する「サイクルトレイン」を活用したツアーを大山町で実施した。9人が参加し、列車と自転車で町内を巡り、カフェや自然豊かな景色を楽しんだ。

 9月に2回行ったサイクルトレインの実証実験を踏まえて企画。貸し切りでない一般の列車を利用した場合の安全性を検証する目的で実施した。

 参加者は大山口駅周辺や、御来屋駅から名和駅までを自転車で走行。門脇家住宅や御来屋漁港、海の見えるカフェなどを訪れ、町内観光を満喫した。列車移動の際は、安全ベルトで自転車を手すりなどにくくり付け、安全を確保。車内に乗客が多い場合、置き場所の確保に手間取るなど課題も見つかった。

 参加した板垣幸夫さん(64)=米子市旗ケ崎1丁目=は「古い町並みや日頃通らないような道を走れて楽しめた。早く自転車をそのまま列車に乗せられるようになってほしい」と期待。JR西山陰営業部の安養寺芳美観光開発副室長は「新しい観光コンテンツとして地域活性化にも貢献できそう。課題を見直し、来年度以降の取り組みを検討したい」と話した。

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