境港市の米子鬼太郎空港で11日、空港のグランドハンドリング(地上支援業務)を担うスタッフを対象にした技能コンテストが開かれた。米子、鳥取、萩・石見、神戸、関西、福岡の6空港から代表者14人が参加し、航空機をけん引車で押し出すプッシュバック業務の技術を競い合った。
ANA米子空港所(松村右介所長)が、楽しみながらスキルアップや安全性向上を図ろうと開いた。鳥取空港から始まったコンテストだが、米子では初開催。今回のような空港の枠を超えた取り組みは全国では例がないという。
コンテストは、貨物輸送車両を航空機のプッシュバックのトラクターに見立て、三角形の模擬航空機(全長約6メートル、幅約4メートル)を押しながら駐機場に設定されたコースを走行し、安全性や迅速性、正確性などを競う。セーフティーコーンに接触したり、進行方向と逆方向に切り換えした場合などは減点になる。
地元米子空港からは5人が参戦。見事優勝に輝いた西尾勇紀さん(36)=日ノ丸自動車米子航空営業所=は「安全性を意識して競技に取り組んだ。他空港のスタッフと交流する機会がないので、勉強になった。優勝を励みに仕事をがんばりたい」と話した。