新型コロナウイルスの感染拡大により、日常が非日常と化して3年あまり。ようやく5月8日以降、感染症法上の位置付けが「5類」に移行し、マスク着用も個人の判断に委ねられるようになった。飲食や観光業界を中心に経済活性化への期待が高まり、医療機関などでの感染対策の緩和も徐々に進んで入院患者との面会が可能になるなど、社会活動は正常化に大きく踏み出した。
鳥取県東部の感染症重点病院では、足並みをそろえる形で5月15日から入院患者への面会が可能になった。条件付きで面会制限を緩和した県立中央病院(鳥取市江津)には初日から家族が続々と訪れ、うれしそうな表情を浮かべながら申込書を記入する人で長蛇の列になった。