師走スケッチ2023 昇り龍で、景気も回復 「辰」をモチーフに倉吉いかの制作大詰め

 来年の干支(えと)「辰(たつ)」をモチーフにした倉吉市の伝統的な凧「倉吉いか」の制作が大詰めを迎えている。倉吉いかを制作する日本の凧(たこ)の会会員の松嶋政男さん(85)=同市瀬崎町=は「雲を抜けて昇っていく竜のように、悪かった世相をかき分けて行ってほしい」と一つ一つ丁寧に作り上げている。

 倉吉いかは江戸時代から続く伝統の凧で、左右の下側に魔よけの意味を込めた赤い紙が付いている。松嶋さんは毎年、えとを描いた凧を制作しており、今年も11月から作業を始めた。自作の竹ひごと、鳥取市青谷町の和紙を使い、大小100個の凧の制作に励んでいる。

 金太郎と竜、「龍」の文字を囲むように飛ぶ竜、愛らしい竜などさまざまな絵柄があり、松嶋さんは「昇り龍で、景気も回復してほしい」と願った。

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