市民グループ「米子城山の植物を愛する仲間」の代表を務める米子市灘町2丁目の松下順一さん(68)が、米子城跡がある湊山(同市久米町)の植物を描いた2024年版カレンダーを200部限定で製作した。
同グループは毎月、貴重な植生を残す湊山で植物全般やシダ類に特化した観察会を開いている。市が3月に発行したパンフレット「米子城山の植物」を編集した。
カレンダーはA4サイズ。鳥取県内では湊山でしか見られないトウカイタンポポ(4月)や、野生種としては県内初確認とみられる希少なカザグルマ(5月)など12の植物が各月を飾る。涼を演出する7月のシダには来年のえと「辰(竜)」も愛らしく描かれている。
松下さんは「城山は展望よし、石垣よし、植物よし。豊かな植生は市民の宝。売り上げは植物保護に活用したい」と話している。