第24回鳥取三十二万石お城まつり(実行委主催)が24日、鳥取市内で開かれ、恒例の時代行列では、よろいかぶとに身を包んだ武者や、山車に乗った姫様らが中心市街地を歩き、秋の城下町を勇壮に彩った。
時代行列には市民や鳥取大の学生、留学生ら総勢約50人が参加した。鳥取市の久松公園で出陣式が開かれ、殿様役が「胸を張って堂々と進軍しよう」と力強い口上を述べると、一行は「オー」と気勢を上げ、市街地に繰り出した。
鳥取商工会議所青年部が務める奴(やっこ)隊が先導し、鳥取城跡から智頭、若桜の両街道を練り歩いた。沿道に集まった市民らは手を振ったり、写真を撮ったりして楽しんだ。
殿様を務めたマレーシアからの留学生で、鳥取大医学部2年生のリー・ジャーシェンさん(23)は「とても貴重な経験ができた。鳥取は人が優しく、美しい町。殿様の気分で歩くことができ、爽快だった」と満足そうだった。
初めて見学したという鳥取市の60代男性は「行列は壮観だったが、沿道はもっとにぎわってもよい」と話した。