新生活がスタートし、新たな人間関係が広がる時季となった。交流サイト(SNS)を使ったSNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数が急増する時季でもあり、鳥取県内の関係機関は「甘い話には必ず裏がある。安易に飛びつかないで」と学生や新社会人に詐欺やマルチ商法への注意を呼びかけている。
国民生活センターによると、商品などを契約した人が次の買い手を探して販売組織を拡大させていく、マルチ商法に関する2024年度の相談件数3840件のうち、20代は1055件で全体の27・4%を占める。若者の中では、内職や仮想通貨への投資といった「モノなしマルチ商法」の被害が多く、学生が被害に遭う事例も増加している。