漫画家・エッセイストさくらももこさん(1965~2018年)の作品などを紹介する「さくらももこ展」(米子市、新日本海新聞社など主催、山陰酸素グループ会場特別協賛)が12日、米子市美術館で開幕した。代表作「ちびまる子ちゃん」の原画などが展示され、来館者は独特の世界観に浸った。5月26日まで。
中国地方では初めての開催で、約300点の作品や資料を展示。1986年に少女漫画誌「りぼん」で連載が始まった「ちびまる子ちゃん」の関連では、原画の他にアニメ映画のシナリオや台本など貴重な資料も並ぶ。
巧みな言葉遣いで人気を呼んだエッセーを紹介するコーナーや、約1畳半の小さなアトリエの写真や特製の原稿用紙、色鉛筆などの展示もある。
初日は開館と同時に多くの来館者が訪れ、展示をじっくりと鑑賞。北栄町西園の看護師、西東美和子さん(54)は「会場にお年寄りから子どもまでたくさんの人がいて、幅広い年代から支持されている作家だと改めて感じた。感性あふれる作品ばかりで、ずっと見ていられる」と話した。(堀田裕史)