「鳥取県NIE(教育に新聞を)推進協議会」による出前授業が21日、米子市彦名町の米子高専で行われ、学生37人が新聞の価値や有効性について学んだ。
4年生の社会科学の一環として、情報の真偽を判断し適切に使う能力を育むために実施。山陰中央新報社NIE担当の清水由紀子氏(50)が講師を務めた。
清水氏は「新聞記事は逆三角形の構成で書かれており、第1段落のリードに概要や結論が凝縮されている」と紹介。「大事なことから説明していくことは、就活や面接、プレゼンテーションにも役立つ」と話した。
新聞の利点やネットニュースとの違いにも触れ、「新聞をめくると興味のない記事も目にするため、さまざまな分野の情報を知ることができる。自分の興味がある記事が優先的に表示されるネットでは、視野が狭くなりがちだ」と訴えた。
高井大和さん(19)は「スマホやテレビで関心のあるニュースしか見ていなかった。新聞には地元のことも載っており、新たな気付きがあった」と、知識を深めていた。