北から流れ込んだ寒気の影響で7日、鳥取県内は平野部でも積雪があり、雪不足で営業を中断していた若桜町※米(つくよね)のわかさ氷ノ山スキー場は8日、営業を再開した。ゲレンデはリフトの稼働を知ったスキー客らで朝早くからにぎわい、運営業者はひとまず胸をなで下ろした。
人工降雪機や造雪機がない同スキー場は昨年12月16日、積雪がない状態で今季の営業開始を宣言。同23~27日はクリスマス寒波で5日間だけ営業できたが、その後は雪が降らず、開店休業状態となっていた。
8日朝はゲレンデに約30センチの積雪があり、同スキー場内の樹氷スノーピアとアルパインの両ゲレンデでリフトを1基ずつ稼働。県内外から訪れたスキー客らは我先にとリフトに並び、スキーやスノーボードで思い思いにシュプールを描いていた。
鳥取市河原町水根の会社員、森田晃正さん(31)は「久しぶりに地元で滑ることができて良かった。もっと降ってほしい」と話した。
アルパインゲレンデを管理する若桜観光の山根政彦社長は「コンディションのわりに来客が多くほっとした。想像以上の暖冬。一度まとまった降雪がほしい」と願った。
※は巻の己が旧