ぬくもりの器1万点 第38回春の山陰民窯展、米子天満屋で開幕

 山陰の窯元が集う「第38回春の山陰民窯展」(実行委員会、新日本海新聞社主催)が10日、鳥取県米子市西福原2丁目の米子天満屋で開幕し、市民や愛好者らでにぎわった。22日まで。

 鳥取11、島根24の計35窯元と木工芸1店が出店。普段使いのぬくもりが感じられる湯飲みや皿、つぼ、花器など約1万点の民器が並んだ。

 会場には開店と同時に多くの市民が詰めかけた。器を手にして感触を確かめる夫婦連れやグループの姿があり、顔なじみの窯元と笑顔で声を交わす光景も見られた。えとの辰(たつ)(竜)をあしらった器を手に「元気が出そう」と話す来場者もおり、新春ならではの和やかな雰囲気が漂った。

 5千円以上の購入者に進呈される初日限定の先着特典もオープンから約1時間で終了した。

 転勤で一昨年から米子市内に住む河合敏行さん(57)は「器で食べ物は変わる。窯元が一堂に集まるこの素晴らしい展示をいつまでも続けてほしい」と会場を巡った。

 会期中は21日まで毎日ろくろ実演(午前11時)とろくろ体験(午後2時)を行うほか、絵付け体験(土・日曜午後1時)、大とっくり・大杯の容量当てクイズなどが行われる。

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