自民党の派閥裏金事件、捜査のきっかけは1人の教授の執念だった

研究と講義で多忙、それでも告発し続ける原点に「特攻隊の悲劇」

  •  家宅捜索のため自民党安倍派(清和政策研究会)の事務所に向かう東京地検特捜部の係官ら=2023年12月、東京都千代田区
  •  自民党派閥の裏金事件について取材に応じる神戸学院大の上脇博之教授=2023年12月、神戸市
  •  裏金事件の構図
  •  自民党派閥の裏金問題を巡り、立憲民主党の調査チームの会合にオンライン出席した神戸学院大の上脇博之教授(画面)=2023年12月、国会
  •  裏金問題を受けた自民党改革に向けて設置された、政治刷新本部の会合。奥中央はあいさつする岸田首相=1月、東京・永田町

 神戸市中央区の人工島ポートアイランド。その一角に、神戸学院大のキャンパスがある。昨年12月中旬、頭にバンダナを巻いた上脇博之教授が柔らかい笑顔で出迎えてくれた。バンダナ姿は学生時代から変わらないとい...

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