JR西日本と鳥取県の米子市は9日、JR米子駅ホームの発車メロディーと特急「やくも」の新型車両の車内チャイムに山陰地方出身の4人組人気バンド「Official髭男dism」の楽曲を使用すると発表した。いずれも4月6日の新型やくも運行開始に合わせて導入される。
米子駅のホームでは、特急列車や普通列車の発車メロディーに「Pretender」のオルゴール曲を使用。主に岡山・鳥取方面の1番乗り場ではサビ部分の前半、出雲市・益田方面の2~5番乗り場ではサビ部分の後半が流れる。
新型やくもの車内チャイムは、岡山方面の上りに「Pretender」のオルゴール曲、米子・出雲市方面の下りに「I LOVE…」のピアノ曲を起用し、車内放送の前に流れる。
ヒゲダンのメンバーのうち、ボーカル、ピアノの藤原聡さんとドラムの松浦匡希さんは米子市出身。市は昨年7月末にリニューアルした米子駅の魅力向上を図ろうと、発車メロディーのヒゲダンの起用をJRに打診。JR側も新型やくもの導入に合わせて車内チャイムへの起用を検討していた。
記者会見で同JR山陰支社の佐伯祥一支社長は「美しい音色を聞き、山陰の魅力を体感してリピーターになってもらいたい」と期待。伊木隆司市長は「ヒゲダンの楽曲を通じて山陰の旅情を印象深いものにしてもらうとともに、地元の人にもふるさとを感じる場面になれば」と話した。