郷土の芸術振興先駆け 山陰出身洋画家ら作品展示 市美術館40周年記念

 米子市美術館の開館40周年を記念したコレクション企画展「第Ⅲ期洋画編 名品選」が同館で開かれている。郷土の芸術振興に先駆的な役割を果たした洋画家の作品を展示。NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」でも注目された淡谷のり子がモデルとなった前田寛治(1896~1930、北栄町出身)の「裸体」などが目を引く。18日まで。

 企画展は、写真▽版画▽洋画▽彫刻・日本画・書・工芸-の全4期で作品収集の歩みを紹介。今回は山陰両県出身の洋画家を中心に、22人の35点を展示した。

 戦後まもなく結成された「麓人会」の発起人の一人、香田勝太(1885~1946、伯耆町出身)の「猫と芍薬(シャクヤク)」は、絹に油彩で描かれ日本画のような雰囲気を醸し出す。鳥取県西部の美術教員らによる「米子美術家協会」の設立当初の会員の作品も並んでいる。

 喜多村聡史主幹学芸員は「先駆者として活躍した洋画家の作品を振り返ってもらう機会。40年のコレクションの歩みを見てもらえれば」と話した。

 ◇観覧料は一般330円。大学生以下と70歳以上など無料。

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