交通安全への功績が抜群だったとして、境港市竹内町の交通指導員、西田登喜男さん(73)が、優良運転者の最上位の交通栄誉章「緑十字金章」を受章した。36年間、無事故、無違反を続けていることが評価された。
1月17日に東京で開催された「第64回交通安全国民運動中央大会」(全日本交通安全協会、警察庁主催)で表彰された。今回、金章を受章した優良運転者は35人で、鳥取県内からは西田さんが唯一選ばれた。
西田さんは運転歴56年。最初に車を購入した数カ月後に人身事故を起こし、相手にけがを負わせた痛い経験がある。長男が生まれたのを機に無事故、無違反に挑戦するようになった。37歳の時にスピード違反で記録が途絶えるが、その後は無事故、無違反を続け、以来、緑十字銅章(2005年)、同銀賞(19年)を受章している。
現在、市交通安全指導員協議会長を務める西田さんは、優良運転者の最上位表彰を受けたことについて「焦る気持ちが事故につながる。もう一度初心に返って、ゆとりある5分前行動を貫こうと思う。36年間続いている記録を伸ばして、免許を自主返納したい」と話している。
(久保田恭子)