元バレーボール女子日本代表の大山加奈さん(40)を特別講師に招いたバレーボールスクール(新日本海新聞社主催)が7日、倉吉市の関金小で開かれた。児童らは大山さんからトップレベルの技術を教わり、スポーツの魅力に触れた。
児童らは2人一組になりボールを使った簡単なゲームで体をほぐした後、サーブやレシーブなど実践的な練習に挑戦。初めは緊張した様子だったが、大山さんの指導を受けながらプレーを楽しんだ。鳥飼晴琉さん(11)=5年=は「大山選手の説明が分かりやすかった」と笑顔。門谷くるみさん(11)=同=は「ボールを打つ動きが難しかったけど、楽しかった」とうれしそうに話した。
大山さんは「言われてからやるのではなく、自分たちから行動しているところがすごい」と称賛。「どんな人になりたいのかを思い描き、夢をかなえるために努力を続けてほしい」とエールを送った。
講演では、競技を始めたきっかけや経験談を披露。幼い頃はぜんそくで練習を休みがちだったが「できなかったことができるようになった時に喜びを感じた」と強調。勇気を持って一歩踏み出すことが大切だとし「『自分にはできない』と思わないでほしい。やってみて合わないと感じたら、別の道に進むこともできる。まずはチャレンジしてみて」と呼びかけた。
スクールは、2026年の日本海新聞復刊50周年に向けた特別記念事業「スマイルキッズプロジェクト」の第2弾として開催した。(田中羽翼)