5年ぶりの開催となった鳥取マラソンで本紙の清水友揮記者が第2関門の鳥取県庁前(約8・7キロ)までランナーと一緒に走り、起伏に富んだコースや沿道の声援を体感した。
フルマラソンを完走した経験はあるが、鳥取マラソンは未出場。アップダウンの激しいコースとあって不安が募るが、スタート地点に集まったランナーは一様に笑顔だ。初マラソンとなる鳥取市内の男性は「ずっと走りたかったので感無量です」と笑った。
号砲とともに、人の波は上り坂を越えて土産物店エリアへ。砂丘トンネルを抜けると長い下り坂が続く。5キロ手前で早くも足に疲労を覚えた。「これが鳥取マラソンの醍醐味(だいごみ)か」。住宅街に入ると足取りは軽やかに。絶え間なく続く「頑張れ」という声援に後押しされ、あっという間に県庁前に着いた。
いつも乗用車で通り過ぎる街並みだが、自分の足で駆け抜けると色鮮やかに見えた。きっと声援を送る人や楽しそうに走る人のエネルギーを感じたからだろう。マラソン大会は鳥取が色鮮やかになる日。来年は練習を積み、できれば完走したい。