弥生時代のムラの姿を紹介するむきばんだ史跡公園(大山町妻木)で3日、大型連休恒例のイベント「トリドリむきばんだ」が始まった。火おこしや勾玉(まがたま)作りなど古代の生活体験のほか、ティラノサウルスの着ぐるみを捕まえる捕獲作戦が初めて開かれ、家族連れなどが楽しんだ。
5日までの3日間、公園内の広場を主会場に、古代の生活にちなんだ日替わりイベントや屋台の出店などが行われる。
このうち捕獲作戦には全国各地から集まった、ティラノサウルス役17頭とハンター役約30人が参加。通常はハンター役がスマートフォンで写真を撮影し、交流サイト(SNS)に投稿すれば捕獲となるが、この日は弥生人に扮(ふん)した参加者だけ、フラフープや麻布で直接捕まえる特別ルールが設けられた。
参加者たちは広い園内を駆け巡りながら、逃げ回るティラノサウルスを追跡。捕獲した証となるシールを手に入れていた。
鳥取市青谷町の青谷上寺地遺跡で出土した頭部の骨を基に復元された「青谷上寺朗」に扮して参加した日吉津村今吉の野津智史さん(37)は「天気も良く子どもたちも夢中で楽しんでいた。気持ちのいい休みになった」と話していた。