地元事業者や生産者をサポートして商品開発や販路開拓などを手がける「地域商社とっとり」が、県特産の地鶏「鳥取地どりピヨ」や鳥取和牛といった県の特産品を使い、照り焼きチキンや黒毛和牛飯などの新商品を開発した。鳥取市役所で試食会があり、実食した深沢義彦市長らが太鼓判を押した。
照り焼きチキンは、白兎生姜▽同市鹿野町の温泉熱で栽培されたイチゴ▽若桜町の白みそ▽同町のユズコショウ-の4種類の味を用意。焼き鳥とセットにしたギフト商品として開発した。6月ごろからネット販売や同市のふるさと納税返礼品で取り扱う予定となっている。
黒毛和牛飯は鳥取和牛をふんだんに使った商品で、スーパー「マルイ」のグループ企業で総菜製造の「ハートデリカ」(岡山県津山市)と共同開発。既に4月から鳥取県内外のマルイ各店で販売している。
深沢市長は「とてもおいしい。地産地消の推進や新たな販路拡大に大いに期待できる」と強調。地域商社とっとり戦略企画部の薮内幸二部長は「完成度が高く、県産品の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と話した。