大手ECモールで数々の賞を受賞している澤井珈琲の新しいお店が5月9日、境港市竹内団地の「夢みなとターミナル」近くにオープンしました。その名も「LABO SHOP(ラボショップ)」。焙煎の様子を見ながら新鮮な一杯が楽しめたり、珈琲専門店ならではの飲み物・スイーツが堪能できたりと、コーヒー好きにはたまらないショップです!現地取材してきました。

 

■新鮮な生豆をその場で焙煎。見学もできる!

グリーンコーヒーと呼ばれる焙煎前の生豆

 目玉のひとつが、目の前で生豆を焙煎してくれるコーナーです。「『世界一新鮮なコーヒー』が楽しめます」と話すのは焙煎マイスターの善川理代さんと北浦廣生さん。店にはブラジル、キリマンジャロ、ガテマラなどの「グリーンコーヒー」と呼ばれる生豆が並びます。

 

焙煎マイスターの善川さん

 好きな銘柄を選んで、小型焙煎機でいざ焙煎!機械の中で回転しながら焼かれる生豆は、約15分の工程で甘皮を剥かれ膨張しながら、淡い緑からだんだんと深い色に。琥珀色になる頃にはコーヒーの新鮮な香りに包まれていて、「コーヒールンバ」の歌詞のように「♪心うきうきとっても不思議」な気持ちになってしまいます。

 

 

 マイスターの解説にもなるほど、と感激。焙煎見学は42年前の米子市米原の澤井珈琲1号店を再現したとのことです。コーヒーが出来るまでを「見て」知り、楽しむ貴重な体験でした。

 善川さんは「焼きたてコーヒーの香りの高さは別格ですよ。ちょっと気の利いたプレゼントにもおすすめです」と話していました。

■珈琲専門店ならではのドリンク、スイーツをテイクアウトで!

 澤井珈琲にしかないコーヒーやスイーツをテイクアウトで楽しめます。脳細胞の活性化に効果があるとされる「トリゴネリン」を多く含んだ「トリゴネコーヒー」や「トリゴネコーヒー茶」などウエルネスドリンクも充実。木目美しいオープンテラスで味わうも良し、海と大山を眺めながら近くの夢みなと公園で楽しむのも良さそうです。

オープンテラス

◎エスプレッソコーヒーシュークリーム(270円)

 これは美味しい!とコーヒー好きは思ってしまいました。ちょっと苦めのコーヒークリームが甘過ぎず丁度いい大人の味。そしてまろやかなコク。逸品です。

 

◎トリゴネコーヒーソフトクリーム(460円)

 トリゴネコーヒーをベースにしたひと味違うコーヒーソフト。濃厚な味わいで、トリゴネリンも美味しく食べて摂取できます。

 

 

◎<期間限定珈琲>サワイファームブレンド(400円)

 自社農園で収穫した「国産コーヒー豆」をブレンドした、とても貴重な一杯。収穫時期にしか提供できず、豆の数量も限られているので出会えたらラッキーかも。

 

その他のテイクアウトメニュー一覧

 焼きたての日替わりコーヒーは300円。このほかにも、「カフェオレインゼリー」(500円)や「キューブパン」(カレー入り420円/プレーン400円)などメニューも充実!お好きなスイーツにコーヒーが付く「セットドリンク」はスイーツにプラス150円でコーヒーも飲めるのでとってもお得です。

 

■敷地内でコーヒー栽培。「奇跡の国産コーヒー」を間近で

 店舗から見える三角屋根のビニールハウス2棟には、国産コーヒーの木が育った鉢が並んでいます。

「奇跡の国産コーヒーの木」が育つビニールハウス

 「北緯35度の鳥取県では難しい」と言われたコーヒー栽培を、同社の情熱と執念で7年の歳月をかけ実現しました。

 

コーヒーの木

 店名「ラボショップ」の“ラボ”は研究所のこと。店舗奥には文字通り研究室があり、国産で無農薬のコーヒーの葉や実を使ったオンリーワンの商品づくりに挑戦し続けています。


 コーヒーの育成に影響があるため残念ながら温室ハウスには入れませんが、店舗には鳥取で育ったコーヒーの木が置かれ、5~6月には白い花が咲き、夏にはコーヒーチェリーと呼ばれる赤い実をつけた様子を見ることができるということです。

 

コーヒーチェリーと呼ばれるコーヒーの実

 普段、何気なく飲んでいるコーヒー。「栽培から焙煎まで、コーヒーができるまでを知ってもらい、体験しながら楽しんでもらいたい。そして澤井珈琲の挑戦を知ってもらえれば」。澤井珈琲の澤井由美子相談役はそう話しています。

 

コーヒーの白い花
ラボショップの店内。焼きたてコーヒーのほかにもたくさんのコーヒー、紅茶の商品が並んでいます!店内にもカウンター席などあり。