気高の武将 活躍に光 郷土史家・中林さんが考察本 勢力範囲地図も収録

  • 旧気高郡のローカル武将をテーマに執筆した本を手にする中林さん=鳥取市気高町勝見

 鳥取市気高町勝見の郷土史家、中林保さん(91)が、同市西部・旧気高郡の戦国時代の武将についてまとめた考察本「因州気多のローカル武将たち」を自費出版した。戦国時代に同地域で起きた戦乱などの歴史や、武将がとった行動などを紹介する。中林さんは「一般的には知られていないローカル武将たちの活躍を知ってほしい」と願う。

 同書はA5判310ページで、前編と後編の2部構成。前編では、歴史的な出来事を文献を基に細かく解説。室町幕府の内部抗争「観応の擾乱(じょうらん)」や山名氏清が起こした反乱「明徳の乱」における因幡の武将の動向のほか、羽柴秀吉の鳥取城攻めの際に、秀吉が当時の鹿野城主・亀井茲矩(これのり)に送った密書の内容などを取り上げる。

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