ミニシアターが銭湯からも若いファン獲得 東京・菊川「Stranger」再出発で奮闘中

  •  ミニシアター「Stranger」の更谷伽奈子さん=東京都墨田区
  •  ミニシアター「Stranger」のスクリーンと客席=東京都墨田区
  •  ミニシアター「Stranger」のロビーにある展示スペースを使った地元銭湯との連携企画=東京都墨田区

 全国的にミニシアターの苦境が続く中、東京都墨田区菊川の「Stranger(ストレンジャー)」(49席)が、若者に人気の地元銭湯と連携して新規ファンを獲得するなど奮闘中だ。交流サイト(SNS)での情報拡散を駆使しながら、地域に根差す映画館の新たな可能性を模索している。

 同館は2022年9月にオープンしたが、経営不振で今年2月に運営組織が一新。経営譲渡を受けた映画配給会社ナカチカピクチャーズの更谷伽奈子さん(27)が抜てきされ、再建を託された。

 近隣で撮影された映画「PERFECT DAYS」に登場する銭湯「電気湯」と連携企画を実施。同館のイメージカラーである青い薬湯が期間限定で登場すると、昭和レトロブームで銭湯が若者の人気を集めているタイミングと重なった。SNS上で話題を呼び「銭湯から来ました」という新規ファンも獲得した。

 映画館になじみがない人にも身近に感じてもらえるよう、上映作品の幅を広げたところ、「20~30代のお客さんが圧倒的に多くなっている」(更谷さん)という。

 目指すのは「地域の文化発信拠点」。音楽イベントの開催や、ロビーにあるカフェの飲食メニュー開発にも取り組む。「コーヒ...

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