新日本海新聞社が鳥取県内の小中学校向けに開発した新聞活用学習支援サイト「日本海新聞forスタディ」を活用したトライアルが、6月から始まった。26日には、倉吉市の久米小で本紙記者を招いた新聞作りの授業があり、4年生20人は真剣な表情でタブレットと向き合い、社会科見学で取ったメモを基に記事を書くなどして新聞ができるまでの工程を体験した。
同サイトは、1日から無償トライアルを開始。導入を希望した県内57の小中学校が利用している。地域ニュースを中心に、平日に3本の記事が配信されるほか、過去5年分の地域ニュースの検索が可能。「クミハン」機能を使うと、簡単に新聞を制作することもできる。
この日は同社中部本社読者センターの尾上明記者が講師となり、新聞記事を書くときのポイントや新聞に適した写真の選び方などを説明した。児童らは班ごとに「クミハン」機能で1ページの新聞作りに挑戦。タブレットを手に写真を選んだり、限られた字数に収まるように記事を書いたりした。
松本紗和さん(9)は「新聞記事は短く書くのが難しかった。新聞についていろいろなことが分かり、もっと新聞を読みたいと思った」と笑顔を見せた。
本紙記者が講師となり、同サイトを活用する授業は27日、岩美南小でも行われる。