緑の未来に思いはせ 奥大山自然塾1周年 5家族記念植樹

 脚本家の倉本聰氏が主宰する富良野自然塾(北海道)の分校として、江府町が昨年5月に開校した奥大山自然塾の1周年記念式典が6月30日、同町御机のエバーランド奥大山であった。未来への贈り物として、町内外の5家族が記念植樹を行った。

 同自然塾は、限りある地球資源を次世代につなげようと、奥大山の自然を舞台に五感で考えるプログラムを展開。昨年度は延べ35団体、624人が塾生となって学んだ。

 式典では塾長である白石祐治町長や奥大山プロモーションデザイナーの古川重樹氏が「この1年間の歩みを未来につなげたい」などとあいさつ。倉本氏が「多くの人に愛される自然塾となるよう願っている」とメッセージを寄せた。

 記念植樹は、体験プログラムの場である奥大山スキー場内で行われ、30年後の未来に思いをはせながら高さ約1メートルのミズナラの苗を丁寧に植えた。

 江府町俣野の加藤直美さん(39)は長男の功規さん(6)、長女の咲妃ちゃん(4)と一緒に植樹。直美さんは「苗はちょうど長男と同じ高さ。どちらが先に大きくなるのか楽しみ」と話した。

 自然塾のインストラクターや子どもらによる寸劇もあり、火事で燃え盛る森にくちばしで一滴ずつしずくをかけるハチドリの言葉「私は私にできることをしているだけ」を奥大山自然塾のメッセージとして来場者に伝えた。式典と関連イベントに約120人が参加した。(上本康成)

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