ベートーベンの交響曲第9番(第九)を歌う年末恒例の「県民による第九倉吉公演」が1日、倉吉市のエースパック未来中心で開かれた。県民による倉吉公演オーケストラと合唱団、鳥取チェンバーオーケストラのメンバーらが、第4楽章「歓喜の歌」などを会場いっぱいに響かせ、来場者を魅了した。
第九公演は、1985年の初演からほぼ毎年、鳥取、倉吉、米子3市の持ち回りで開催。今年は、第九倉吉初公演を含め6回目となる山田衞生さんが指揮、鳥取チェンバーオーケストラの山田美怜さんがコンサートミストレスを務めた。ソリストには湯梨浜町出身の椿翔太さんらを招き、オーケストラと合唱団の総勢110人が出演した。
公演では、初演から200年がたつ「第九」と同じステージで演奏された「荘厳ミサ」から「キリエ」も披露され、来場者は壮大で迫力ある生演奏に聞き入った。鳥取市の70代女性は「オーケストラと合唱が合っていて、大変素晴らしかった。元気をもらった」と満足そうな様子だった。