【藤岡みなみ 私はこれをあきらめた】整然、おしゃれな部屋への憧れやめた ダサくても生活感あふれるほど笑顔に

  •  藤岡みなみ
  •  それ書道?と言いたくなるものも壁に貼られてしまう=筆者提供
  •  あえて片付ける前に写真を撮ると、見返した時に懐かしい=筆者提供

 わが家は生活感にあふれている。本当はスタイリッシュな部屋に憧れていた。交流サイト(SNS)を開くと、どこを切り取っても絵になるようなおしゃれな家の写真が次々と流れてくる。それらをうっとりと眺めては、こうありたいなぁと思う。

 しかし、実際の私の家はそんな理想からは程遠い。まず、壁に習字の半紙が18枚も貼られている。子どもの作品だけならまだいい。夫もその父も次々と書いては貼るのだ。悔しいので私も1枚書いて貼った。本来なら、壁にはこだわりのアート1枚だけを飾りたいのに。

 家電も統一感がなくバラバラだ。白でそろえたり黒でそろえたりしたかった。しかし、家電を買うのが趣味の夫が勝手に選んでしまう。しかもそれが、赤いことが多いのだ。なんで赤? 白か黒かグレーなら分かる。なぜ真っ赤な家電を買うのか。聞くと、特段赤が好きなわけではなく、その時に在庫がある一番安いカラーを注文しているらしい。赤でそろえようという意識もないから、キッチンには白い家電も黒い家電も並んでいる。

 何度か「家電を買う時、色だけでも相談してくれない?」と言ってみたが、エクセルで表まで作って性能を見比べ購入している夫からすれば、色やデ...

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