画家と住民 下絵に線入れ 総合文化センター 回廊ガラスに壁画

 日南町総合文化センター(同町霞)の回廊ガラスに巨大壁画を描くプロジェクトで、画家の朝倉弘平さん(40)=大山町下市=が6、7両日、現地で地域住民と一緒に下絵に線を入れる作業を行った。町の自然を表した壁画が浮かび上がった。10日から彩色を行い、8月30日に完成した壁画をお披露目する予定。

 「みんなの中庭アートプロジェクト」の一環。縦2・8メートル、横31メートルのガラスをキャンバスに見立て、町内のこども園や小中学校などで募ったアイデアを朝倉さんが図案化。花見山や日野上イチョウ、オオサンショウウオ、ホタル、トマトなどをちりばめた図案を考案し、子どもたちの描いた絵も各所に取り入れて下絵を仕上げた。ガラス越しに見える中庭の景色との調和も考えたという。

 住民らは今回の作業から参加。朝倉さんの描いた下絵を基に、一本一本の線をアクリル絵の具でなぞり、壁画を仕上げていった。朝倉さんは「皆さんと一緒に作業ができて幸せ。ガラス越しに光が入るともっときれいに見えると思うので、完成を楽しみにしている」と話した。(平塚千遼)

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事