葉っぱを使った切り絵アーティスト、リトさんの作品展が鳥取市青谷町山根のあおや和紙工房で開かれている。作品を撮影した写真を因州和紙に印刷し、切り絵とともに展示。一枚の葉っぱで動物や空を表現した作品が来場者を魅了している。8月25日まで。
リトさんは神奈川県出身。葉っぱに下絵を描きナイフで切り出す手法で2020年から制作を始め、交流サイト(SNS)に投稿した作品が国内外で話題に。同市で初となる今展では20点を展示している。
鳥取県が題材の「葉っぱの小旅行in鳥取」は、鳥取砂丘を行進するラクダや、サメの頭に乗り海を渡るウサギの姿を描いた愛らしい作品。公園で遊ぶ子どもの1こまを表現した「大丈夫、一緒に遊ぼうって言ってごらん」など優しさあふれるタイトルが見る人の心を打つ。
同工房の国森洋館長は「因州和紙とのしっとりとしたコラボを楽しんでもらえたら」と話している。