海上保安署の仕事や海洋環境を学ぶ催事が3日、鳥取市の県立図書館で開かれ、親子連れ約20人が同署員の説明や簡易水質検査などを通じて環境保全に理解を深めた。
鳥取海上保安署が、同図書館恒例の「夏休み図書館まつり」の一環として実施。署員が海保の仕事を「海の警察と消防」と紹介し、法執行機関として事件捜査を行うことなど、海上自衛隊との違いを分かりやすく説明した。
水質の汚濁具合を判断するため、試料中の化学的酸素要求量(COD)を調べる水質検査では、「海水(賀露港から採取)」「水道水プラス油」「水道水プラス洗剤」「水道水プラス砂」の4種類のCODを調査。試料を加えた試薬の色が変わると歓声を上げ、早見表と見比べて汚れ具合を確認していた。
水難救助について学ぼうと両親と参加した米里小4年の稲田将士さんは「水質調査が面白かった。海をきれいにしないといけないと思った」と環境意識を高めていた。