出荷時期を遅らせるため抑制栽培されたスイカ「倉吉抑制極実(ごくみ)スイカ」の出荷式典が4日、倉吉市下福田のJA鳥取中央倉吉西瓜(すいか)選果場で行われた。この日は選果場に持ち込まれた約3600個のスイカが全国に向けて本格出荷された。
抑制極実スイカは、春作のスイカ収穫後の7月に定植し、9月に出荷する。ビニールハウスを有効活用した2期作で、同市内では34戸の農家が計6・2ヘクタールで栽培している。今夏は高温続きで作業負担が大きかったものの日照量に恵まれ、平均糖度11・4度(前年12・2度)、平均重量9・0キロ(同9・4キロ)と昨年に続いて玉太り、糖度とも上々の出来栄えとなった。
式典で、同JA倉吉西瓜生産部会の岸本健志部長が「値崩れしないように良い商品を出荷し、春作と合わせて販売額14億円を達成しよう」とあいさつ。高城保育園の園児がダンスを披露して初出荷を祝い、参加者にスイカが振る舞われた。
出荷作業は16日ごろまで続く。同JAは、1ケース15・5キロ入り1万5千ケース(前年実績1万3772ケース)の出荷を予定しており、販売額7500万円(同7308万円)を見込む。