有田焼の人間国宝、十四代今泉今右衛門さんの作品展が11日、米子市角盤町1丁目のJU米子高島屋4階美術サロンで始まった。佐賀・鍋島藩ゆかりの「色鍋島」の風格を今に伝える作品や、新技法による逸品など大小約60点を展示販売。多くの来場者が趣ある花や果実などの文様と色合いに見入っている。16日まで。
同店60周年記念として開催。会場には「墨はじき」と呼ばれる伝統の白抜きの表現方法を主文様に用いた作品をはじめ、白金色に輝かせる上絵付「プラチナ彩」など当代オリジナルの技法を施した作品を展示中。花瓶や額皿、香炉といった器のほか、フクロウをかたどった置物なども並び注目を集めている。
今右衛門陶舗の今泉善雄社長は「作品に描かれた細やかな文様などをあらゆる角度から楽しんでいただきたい」と話した。
14、15両日は十四代今泉今右衛門さんが来店する。