中学時代参加のゼオライト研究 権威ある米誌に掲載 鳥取西高2年田村さん

鳥大教授らと、定説覆す

  • 「化学の授業では予想を立てるのが楽しい」と話す田村さん=鳥取市東町2丁目の鳥取西高

 鳥取西高2年の田村隼央さん(16)=鳥取大付属中出身=が中学時代に参加した鳥取大工学部の研究が、日本ゼオライト学会の学会誌と、表面化学分野で権威ある米国のLangmuir誌に掲載された。鳥大で固体触媒化学を研究する片田直伸教授と共に進めた研究で、約60年間定着していた定説を覆した。田村さんは「初めて自分の名前のある論文が載り、舞い上がるほどうれしい」と喜ぶ。

 田村さんは、放射性物質を吸着する性質を持ち、近年は原発汚染水の浄化で注目を集めている鉱物「ゼオライト」のイオン交換に関する研究に参加した。片田教授らと、ゼオライトは酸性が高いほどセシウムを吸着しやすく、セシウムをより効果的に吸着する組成や構造があることを発見した。

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