鳥取県立美術館(県美、倉吉市駄経寺町2丁目)で28日、オープン(来年3月30日)半年前記念のカウントダウンイベント「からっぽの美術館を遊びつくそう!」が開かれ、光と映像のショーや演奏会など多彩なイベントが繰り広げられ、訪れた家族連れらは間もなくやってくる「美術館のある日常」への想像を膨らませた。
開会式で平井伸治知事が「これからウォーホルや伊藤若冲など、世界的な作品が順次入ってくる。イベントを楽しんで心待ちにしてほしい」とあいさつした。
館内では、県美PR用のぼり制作など各種ワークショップを実施。企画展示室(1千平方メートル)では体を使って広さを測る体験があり、子どもたちは寝そべったり走り回ったりして、作品搬入前でしか体験できない自由な活動を楽しんだ。
屋外彫刻「しきだい」を制作した青木野枝さんのトーク、市内に散らばった謎を解くラリーなどもあった。日没後、同館の白い壁面をスクリーンに「星取県」をイメージした映像作品の投影とレーザー光線による幻想的なショーがあり、開館機運を盛り上げた。
光のショーを鑑賞した同市上井の会社員、西田仁さん(49)は「投写された映像は温かみがあり、スケールも大きく素晴らしかった」と開館を待ちきれない様子だった。