【記者書評】戦争が引き裂く家族の物語

「石村博子著脱露」

  •  「脱露」

 つくづく、戦争が人々にもたらす傷の深さを思い知らされた。本書が光を当てるのは第2次世界大戦後、ソ連領となった南樺太(現ロシア極東サハリン南部)で、理不尽な理由で当局に逮捕、連行され、収容所を経てソ連...

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