拉致被害者家族の再会願う思い学ぶ 松本孟さんが青谷高で講演

 

 北朝鮮による日本人拉致問題を通して人権の大切さを学ぶ出前授業が、鳥取市青谷町青谷の青谷高で開かれた。米子市の拉致被害者、松本京子さん=1977年失踪当時(29)=の兄、孟(はじめ)さん(77)が奪われた妹を取り返したい強い思いを語った。

 DVDなどで拉致問題について事前に学習した生徒132人を前に、県人権・同和対策課の職員がインタビュー形式で孟さんに質問した。

 孟さんは、京子さんの失踪当時のことや拉致被害者を取り戻すための取り組みについて話し「なんとしてでも私が生きているうちに助け出したい」と、家族との再会を信じる気持ちを語った。

 3年生の安達凜さん(18)は「被害者家族が何年も生存を信じ続けていることが印象に残った。拉致被害者が北朝鮮でどんな生活をしていたのか、さらに知りたい」と話した。(安井桃華)

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