米子-羽田線の就航60年を祝う記念式典が5日、境港市の米子鬼太郎空港で開かれ、関係者は60年の歩みを振り返ると、くす玉を割るなどして路線のさらなる発展を誓った。
米子空港利用促進懇話会(会長・坂口平兵衞米子商議所会頭)が主催した。全日本空輸の平沢寿一代表取締役専務執行役員、平井伸治鳥取県知事、米子、境港両市長ら関係者8人が出席した。
始めに坂口会長が「就航時は44人乗りで1日1往復。片道2時間かかったが、今では1日6往復で1時間20分となり利便性が高まった。全日空、地元政財界、利用者の皆さんのおかげ」とあいさつした。
続いて平井知事が「コロナ禍で厳しい時も全日空さんに翼を守ってもらった」と謝意を述べると、出席者全員でくす玉を割り、就航60周年を祝った。
平沢専務は「米子-羽田線は東京と地方を結ぶ先駆けとなった路線。地域の皆さまのおかげで就航60年を迎えることができた。1人でも多くの人に利用してもらって今後も路線を維持していきたい」と話した。
米子-羽田線は1964年10月1日就航。81年にボーイング737の運航でジェット化され1日3往復に増便。14年に6往復となった。