米子市内中心部を巡る市循環バス「だんだんバス」への交通系ICカード「ICOCA」の導入が28日に始まった。伊木隆司市長がICOCA決済を体験し、公共交通の利用促進を呼びかけた。
交通系ICカードの導入は若い世代を中心にかねて要望があり、6月には市や県、バス会社らで構成する導入に向けた推進組織「よなご共創型交通協議会」を設立した。乗客の利便性を高めることでバス利用者の増員につなげたい考えで、今後は路線バスへの導入も検討している。
この日、伊木市長は循環天満屋前のバス停からふれあいの里までだんだんバスに乗車。降車時には、車載機にICOCAをかざして乗車賃を支払った。伊木市長は「現金を持ち合わせなくてもバスに乗ることができ、非常に便利。市民の皆さんにも一度ICOCAを使って乗車してもらい、利便性を感じてほしい」と呼びかけた。
同市は、市内在住者を対象に11月1日から「ICOCA導入キャンペーン」を実施。国際観光案内所(先着40人)▽JU米子高島屋(同30人)▽米子しんまち天満屋(同)の3カ所限定で、通常2千円で販売するICOCA乗車券を1500円で販売する。