本格的な冬の到来を前に米子市西町の湊山公園で28日、ソテツを山陰の厳しい冬の寒さから守るこも巻き作業が行われた。わらで編んだこもでしっかり覆われ、冬支度を整えた。来年3月中旬に取り外される。
ソテツは南九州より南の暖地に自生。同公園のソテツは1907年の皇太子(後の大正天皇)の米子訪問を記念して植樹された。5株11本あり、高さ3・2~3・5メートル、幹回り70~80センチ。樹齢は推定360年以上という。
この日は公園の指定管理者の9人が、ソテツの根元から先端に広がる葉へと順番に巻き、縄でしっかり縛り付けた。冷たい雨が降る中での作業だったが、手際よく仕上げた。
市都市整備課の増井紀之主任は「厳しい冬を乗り越え、3月には元気な姿を見せてほしい」と話した。