湯梨浜町が定める「ゆりはまスポーツの日」のイベントが14日、同町はわい長瀬のハワイアロハホールなどで開かれた。北京五輪男子400メートルリレー銀メダリストの朝原宣治さんによる講演会と陸上教室があり、参加者らはスポーツの意義や楽しさを再認識した。
朝原さんは「目標を達成するためのセルフマネジメント」と題して講演。中学はハンドボール部で全国大会に出場し、高校から陸上部に転身した経験を基に「できるところまでやりきった後、次に何をすべきか考えるといい」と助言した。
また、かつて「陸上男子400メートルリレーはメダルが取れない」というのが常識だったと振り返り、「バルセロナ五輪の入賞で意識が変わり、北京五輪でメダルが獲得できた」と強調。上位チームのドーピング違反で銅メダルから銀メダルになったことについては「各選手が自己管理していた結果。ルールを守ることがチームを守ることにもつながる」と、信頼関係の大切さも伝えた。
湯梨浜中であった陸上教室には、男子走り幅跳び日本代表として2009年の世界陸上ベルリン大会などに出場した荒川大輔さんも参加した。
同町は昨年、10月第2月曜を「ゆりはまスポーツの日」に制定。イベントはスポーツの日と町制施行20周年記念事業として実施した。